今回は「山浦サク」先生の『ケモノみち』というマンガを読んだので、ご紹介しちゃいますね。
※ここから先はネタバレもあるので、お先に立ち読みをお勧めします!
ココなら無料で見れますよ。
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あらすじ
問題だらけのひだまり動物園にやってきた宮本晴子(みやもとはるこ)。
面接もそこそこに動物好きというだけで採用されてしまった。
飼育係の先輩・友紀(ともき)は、園内を案内しながら前園長の息子・藤本洋介(ふじもとようすけ)は動物嫌いで厄介だと話す。
動物園は会社経営だと言う園長と気のよさそうな若手飼育員の友紀の相性は悪いらしい。
すると突然友紀に抱き着くようにしてニオイを嗅ぎ出す晴子。
驚く友紀に園長のことをキライだというニオイがすると晴子は目を輝かせて言う。
「私 ニオイ大っ好きなんですよ!!」
目新しい動物のニオイに喜ぶ究極のニオイフェチの晴子に友紀は引き気味だ。
ゾウの獣舎の前で晴子はアジアゾウのスミレにりんごをやろうとするが、スミレは前の延長にしか寄り付かないのだという。
園長が変わった今は心を閉ざしているのだと聞いて、晴子が思わずかわいそうとつぶやくとあわれみかよと言い捨てて女性が去って行った。
女は先輩飼育員の由香(ゆか)。
晴子を歓迎していない様子だが、気にするな由香もスミレも気難しいのだと友紀は話す。
続いてライオンの獣舎ではベテラン飼育員の大次郎(だいじろう)に紹介される晴子。
大次郎はオスライオンのキバの檻を案内してくれることに。
獣舎の中は二重扉、絶対に鍵を忘れてはいけない。
朝に寝小屋から出してお客さんから見える外の檻へ、夕方には元に戻すのだ。
金網越しに威嚇してくるライオンの迫力に腰が引ける晴子だったが、大次郎はストレスを抱えて気が荒くなっているが根はただの怖がりなんだ、大丈夫大丈夫とキバに優しく話しかけ金網越しに額を撫でてやるのだった。
その姿を見て私も触りたいと羨ましがる晴子に、大次郎は勘違いするんじゃないと言う。
「こいつらは動物だ人間と違う 決して一線を越えるようなことはしちゃいけねぇ」
働きだした晴子だったが、エサをこぼしてひつじにたかられたり、間違えたりとするたびに由香に怒鳴られる。
そんな時、大次郎がギックリ腰になり晴子がライオンの当番を変わることになった。
せまい檻でストレスを抱える動物たちのために晴子は園長に直談判しに行くが、客が来ようが来まいが一日70万もの費用がかかる動物園。
動物の幸せだけを選ぶことは出来ない、お前に何が出来ると一蹴されてしまう。
そこに由香が慌てて駆け込んできて、オスライオンのキバが逃げ出したというのだ。
晴子が鍵をかけ忘れたことが原因だった。
青くなる晴子に園長は冷たく言い放つ。
「キバに何かあった時はお前が殺したも同然だ」
動物が脱走した場合、人命が優先されるので危ない状況になれば最悪殺すしかない。
その時晴子はまたあのニオイをかぐ、キバを死なせたくない一心で銃の前に飛び出した晴子は―。
ネタバレと感想
ライオン脱走なんてけっこうな事件をやらかしてくれちゃいますね。
ぽやっとしてるのか、動物のことになるとマジになるのか、ちょっと掴みどころが難しい晴子ちゃん。
自分のせいでオスライオンのキバが撃たれて死んでしまうかも知れないという場面で、大次郎さんの作業服を掴んで飛び出していきます。
「撃たないでっ・・・!!」
キバに駆け寄る晴子。
ほら大次郎さんのニオイだよと差し出した作業服で、キバは大人しくなりました。
晴子が感じていたのはキバが大次郎さんに「甘えているニオイ」だった。
ギックリ腰で一週間近く大次郎さんに会えなかったキバは、寂しがって大次郎さんを思い起こしていることを晴子はニオイから感じ取ったのでした。
ちなみに事務長が構えていた銃は麻酔銃で、キバを殺すつもりはなかったんだけど、園長の言いぶりから晴子がキバが死んじゃうと誤解したのだね。
でも園長が晴子に腹を立ててキツく言うのは理解出来るからね、完全に晴子ちゃんが悪いし。
麻酔は動物への負担も大きいらしいので、キバが何事もなく戻ってきてくれてよかったです。
ちなみにライオンの雄は200キロぐらいあるそうな。
個体差もあるけど200キロの人間でもけっこう間近で見たら迫力あると思うけど、プラスするどい牙に爪に日本語通じないんだよ。
晴子ちゃんの無謀さには園長同様私も腹が立ちました。
なんか大次郎さんにお礼を言われてはじめて役に立ったと泣いていますが、そんな話でいいんだっけ?と素直に喜べないモヤモヤが残っちゃいましたね。
厳しい園長からは、気難しいゾウのスミレを3ヶ月で変えてみろ、でなきゃクビだと言い渡されます。
動物が大好きで、不思議とニオイでいろんな事がわかっちゃう晴子ちゃん。
でもそんなに動物からは好かれないというね(:.´艸`:.)プププ
さてさてちゃんと一人前の飼育員になれますかね。
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こんな人におすすめ♪
動物の絵がすごく上手で、その可愛さが存分に伝わってくる漫画です。
由香ちゃん担当のカバのミミコちゃんがめっちゃ可愛いですよ~(・∇・`〃 )
私も動物が好きなのですが、動物園とかペットショップとか、楽しいだけでなくてどういうルートで動物の命が取り扱われているのかまで考えなきゃとか色々おもうところがあるので可愛い・楽しいだけにならないことが大事だと思っています。
なんでもかんでも動物虐待だって言う方向にも賛成出来ないところはあるんですが、そんな大きな話じゃなくても、自分の手に届く半径5メートル内ぐらいは動物も人間にも優しく接したいですよね。
動物好きなだけに鍵を開けっ放しにしてキバと周りの人を危険に晒した晴子ちゃんを、はじめはどうも受け入れがたく感じてしまいました。
頑張り屋さんなのはわかるし、優しくて想いやりのある女の子なんだけどね。
それだけじゃ何も守れないっていう意味では、動物園は会社経営だって言う園長の方がよっぽど共感できるな。
責任感の問題かも知れませんね。
作者さん曰く、動物園によってさまざまな方針、考え方で運営されているので動物園といえばこうということは一概には言えない部分があるそうです。
でも動物たちを繁殖のために貸し借りしているとか、飼育員さんの普段の仕事とかたくさん取材をしたうえで描かれていることがよく分かり、そんな動物園の裏側が見れるのは興味深くて楽しめましたよ。
カバが皮膚が弱いというところまでは知ってましたが、動物園でオリーブオイルを塗ってあげているとかは素直にへー!と面白かったです。
晴子ちゃんの成長ぶりと、そのニオイを嗅ぎ分ける能力の今後の使い道に期待ですね。
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